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2005年 06月 06日
私が生まれたときに父が買ったカメラ。 20年くらい前に引退して押し入れの中で余生をのんびりと過ごしていた。こないだ引っ張り出されたものの出番が無く、今度は私の家の下駄箱のうえで日向ぼっこの日々。 先日ふと思い立ってネットで調べてみると、 "OLYMPUS OM-2" 中古カメラとしてはそんなに高価ではないけど評価は高く、当時としては高性能なものだったらしい。 はじめての子供が生まれた当時の父のハリキリぶりが想像できて微笑ましくもあり、思えばその時の父は今の私と同じ年なはずだったりもして、ちょっと感慨深いものがあった。 いじくりまわしてみると問題は無さそうだし、 評価されてるように有能な子みたいだった。 というわけで復活が決定。 私と同じだけ年月を重ね、はからずもイニシャルも同じ。 我が家の歴史を刻んできた彼の目に20年後の世界はどう映るのか楽しみだ。 昔のアルバムを飾る彼の数々の写真はどれも"柔らかい"質感をもっている。 #
by mogu_ogu
| 2005-06-06 22:55
2005年 06月 05日
ベッドをやめて布団生活にする。
そもそもベッドのマットレスというものは何年くらい使うものなんだろうか。 もう5年くらいは使っていて、買ったのもリサイクルショップでだったので、 そのまえはどんな人がどのくらい使っていたのか分からない。 お日様に干すこともできない。 そう考え出すと、 なんだかもういいや、という気持ちにもなったし、 気候も良くなってベランダに布団を干したら、さぞ気持ちよかろうとも思ったし、 一番の理由としては、ふりむけばそこにベッドがあるという状況の部屋で、 勉強したり仕事したりするのは、私にとってかなりな苦労を伴うし、結局誘惑に勝てない。 そして部屋も広くなる。 よいことだらけではないか。 というわけでの昨日の夜からの布団生活は、おおむね良好。 毎日の布団の上げ下ろしは習慣になってしまえば、 そんなに大変なことではないと思われる。 思い出してみれば、私の人生のなかでベッド生活はこの5年のみ、 大学時代も、実家にいたときも、 ずーっと布団だったのだからそっちのほうが自然なのであった。 #
by mogu_ogu
| 2005-06-05 22:00
2005年 06月 04日
夜、どしゃぶりの雨の中、私は車に乗っていた。
赤信号で停まった車の窓から見えた道端のバス停に若い女の子がしゃがんでいて、その前にはハザードランプをつけて一台の車が停車していた。 長い髪を無造作に後ろで束ねた彼女は 雨にぬれてびしょぬれで、車の中の人と何かを喋っているようだった。少しだけ首を横に振っているように見えた。 信号が青になって、私の車は他の車の流れとともに動き出した。なので、そのワンシーンしか見ていないんだけど、それは単なるナンパなんかではなく、彼女にはどうしてもその車に乗りたくない理由があったのでは、いや、そうであって欲しいなぁ、と想像した。そう思わせる頑なな雰囲気が彼女からは感じられた。 夕方にも同じように雨降りの中、 なぜか一人で歩いている3,4歳くらいの女の子を見かけた。 このご時勢、小さい子供が一人で歩いてるのを見るのも珍しかったけど、さらに傘もささずにずぶ濡れで歩いていて、ちょっと心配で車のスピードを落として彼女の様子を伺った。 すると彼女はふと立ち止まって、 小さい両手を空へ向けてバンザイをするように空を見上げた。 そのシグサがとても自然でしっかりして見えて、 私はなんだかホッとして、彼女の横をそのままゆっくり通り過ぎた。泣いてなかったし。 私が偶然見かけた二人の女の子は、彼女たちなりの世界をしっかりと持ってるように見えて、傘もささずに雨にぬれているシチュエーションは、逆にすがすがしさをも感じさせる。ちょっといいものを見た日だった。 #
by mogu_ogu
| 2005-06-04 23:50
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