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2006年 08月 10日
お盆には一足早かったけれど、4年前に亡くなった所長のお墓参りに他のスタッフと一緒にいってきた。霊園の近くには所長の好きだった美味しいお餅やさんがあって、いつもそこで大福を買ってお供えする。「これからも私たちを見守ってください。それではいただきます。」と手を合わせてきちんと断ってから、お墓の横でモグモグと食べる。夏の暑さはまだまだ本格的。だけど吹き抜ける風は気持ちよくて、何を話すわけでもなく、そんなふうにしばらくお墓の横でボーっとしていた。 昔はお墓ってほんとうに怖くて、近寄りたくない場所だったのに、いまでは逆に、ちょっと好きになっている。幼い頃の私にとって、お墓の中にいる人たちは自分の直接知っている人ではなかったからだと思う。「お化け」とか「得たいの知れないもの」とか「なんかよく分からないけど重たい雰囲気」とか「枯れた花」「騒ぐカラス」とか、マイナスのイメージばかりが先行して、単純に怖いところでしかなかった。 だけど、大人になって、「自分が知っている人」がそこにいるようになって、ここに並んでいるお墓のひとつひとつが、そうやってある種の拠りどころになっているんだと思うと、むしろ落ち着いた心持になって、うん、いいもんだな、と思う。成長した。
by mogu_ogu
| 2006-08-10 23:50
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